「多額の広告費を使ってSNSやLPから自社サイトに誘導しても、Webサイトの表示速度が遅いために直帰率や離脱率が高くなり、コンバージョン率が上がらない」、そんな企業のマーケティング担当者の声をよく聞きます。事実、世界的なネット販売会社が「サイト表示が0.1秒遅くなると売り上げが1%減少し、1秒高速化すると10%売上が向上する」と分析しているように、表示速度の遅いWebサイトは製品購入やサービス利用の直接的なデメリットとなるだけでなく、会社や製品のブランディングにも悪影響を与えると考えられています。
アンダーズは、Webサイトの表示の高速化を実現するために「Hugo」を使った「静的Webサイト」の開発を行っています。HugoとはGo言語で開発された静的サイトジェネレータ(Webサイト構築フレームワーク)で、高速Webサイトの生成ができ、セキュリティ上のリスクも軽減できます。Webサイトの表示速度を改善し、速くしたい、セキュリティ対策を強化したい……。そうした希望をおもちの企業様におすすめの技術です。
静的ウェブサイトは事前に作成されたコードをWebサーバーに置いて、高速で安定的に表示されます。動的ウェブサイトは処理が必要で、リクエスト毎にコンテンツが生成され、柔軟性が高く、ユーザーによる操作やデータベース連携が可能です。
静的ウェブサイト(本サービス) | 動的ウェブサイト | |
---|---|---|
技術 | HTML, CSS, JavaScriptなどの技術を使用 | サーバーサイド技術(PHP, Ruby on Rails, Djangoなど)を使用 |
開発柔軟性 | 手作業で開発するため柔軟性が低い | CMSなどで開発、管理することができるため、柔軟性が高い |
スピード | 静的なページの読み込みが高速 | データベースからデータを取得するため遅い場合がある |
セキュリティ | ハッキングされにくい | データベースを持っているためハッキングされやすい場合がある |
SEO | 静的なURLを持つため、SEOに優れている | URLが変化することがありSEOに劣る |
価格 | 開発費用が安い | 開発費用が高くなる場合がある |
更新・メンテナンス | 手作業で更新する必要がある | 管理者画面からの更新が可能 |
静的サイトジェネレータであるHugoは静的HTMLを出力して、ユーザーからアクセスがあった際、そのHTMLファイルを公開するだけなので、いつ誰がどこで見ても同じ情報がすぐにWebサイトに表示されます。静的Webサイトの主なメリットは以下の通りです。
Merit1:ページの表示スピードが速い
Webページのコンテンツを変化させる「動的」ページの生成処理がないため、サーバーのリソースを消費せず、ページの読み込みが速いという特長があります。表示までの時間が短いので、ユーザーにストレスを与えず、Webサイトからの離脱が抑えられます。
Merit2:セキュリティ性が高い
静的サイト(HTML)はデータベースを使用せず、静的ページのみで構成するという性質上、プラグインや悪意のあるコードの実行がないので、動的サイト(WordPress)に比べ、セキュリティ上のリスクが低いという特長があります。簡単なセキュリティ対策を施しておけば、高度な対策は基本的に必要ありません。
管理画面がない
Hugoには管理画面がないので管理画面から乗っ取られるというリスクはありません。
プラグインがない
動的Webサイト(WordPress)のプラグインは機能追加を容易にする便利な機能ですが、セキュリティ上の脆弱性になることが多々あります。しかも、プラグインはそれぞれ別の開発者が作成・公開しているものなので、企業がすべてチェックしているわけではありません。その脆弱性のあるプラグインがHugoにはないので、セキュリティリスクが低いのです。
悪意あるコードの実行がない
Webサーバーの機能を拡張し、動的にWebページを生成するために用いられるPHPなどの言語を使った動的サイトの生成では、その仕組み上、悪意のあるコードが実行されるリスクがありますが、HugoはPHPを使わないので、リスクを軽減することができます。
サーバーの管理は不要
静的サイト(HTML)は、サーバーに負荷がかかりにくいシンプルな構造で、動的サイトと比べると、大量アクセスに強いという特長があります。また、配信サーバーだけあればよく、クラウドサービスを使えばバックアップやメンテナンスも不要で、管理が非常に楽です。
静的ウェブサイトへ移行することで、高速な読み込み速度や改修のしやすさ、セキュリティの向上など、多くのメリットがあります。CMSから移行することで、よりスムーズなサイト運用と改善を実現します。また、スカラブルな構造により、検索エンジンのランキングも向上する可能性があります。
Merit1:高速なページロードスピード
動的なCMSに比べて簡単な構造と静的なコンテンツのために、より高速なページロードスピードを提供します。サーバーが効率的にページを生成して返すことができ、動的な要素がないため、ページ読み込み時間が短縮されます。
Merit2:低コスト
静的サイトは動的サイトに比べてリソースの使用量が少ないため、サーバーやホスティング費用が低く抑えられます。また、静的サイトはサーバーに負荷をかけないので、長期間運用することも可能です。
Merit3:安全性の向上
サイトが動的に生成されることがないため、攻撃者からのハッキングやウィルス感染リスクが低減します。また、静的サイトは、必要なリソースが少ないため、サイト管理者のセキュリティ管理の負担も軽減されます。
Merit4:スケーラビリティ
サーバーのリソースを最小限に抑えて高速なページロードを実現することがでるため、トラフィックが急増してもサイトのパフォーマンスに影響を及ぼすことがなく、スケーラビリティが向上します。静的サイトは動的CMSに比べて簡素な構造のため、アクセス負荷が大きくなってもサイトが壊れにくいというメリットがあります。
Merit5:よりシンプルな構成
静的サイト構造はCMSに比べてよりシンプルで簡潔なものになるため技術的な知識が必要なく、よりスムーズな開発と管理が可能になります。更新も簡単で効率的に行うことができ、多くの中間レイヤーが必要ないため、管理コストも低減されます。
Azure Static Web Serviceは、Microsoft Azureによる静的ウェブサイト構築サービスです。高速な読み込み速度と、拡張性に優れたホスティング環境を提供することが特徴です。Hugoは、Go言語による静的サイトジェネレータです。高速なビルドと、簡単な構造を特徴とすることから、静的サイト構築に向いています。
移行するための手順は以下の通りです。
Step1:静的コンテンツの生成
動的なWebサイトから静的なコンテンツを生成するためのツールを使用します。本サービスではHugoを利用します
Step2:静的コンテンツのホスティング
生成された静的なコンテンツをAzure Static Web Serviceにホスティングします
Step3:デプロイの設定
GitHubを使って、静的なWebサイトの自動デプロイを設定することができます。静的なWebサイトにドメインを割り当てます
Microsoft AzureのStatic Web Serviceは、静的なWebアプリケーションを構築、ホスティング、公開するためのサービスです。このサービスはHTML、CSS、JavaScriptなどの静的コンテンツをホスティングするために最適化されています。静的Webアプリケーションはサーバーサイドのプログラムやデータベースを必要とせず、単純なHTTPリクエスト/レスポンスのみを使用します。このため、高速なページロードスピード、高いセキュリティ、そして低コストなホスティングが可能になります。Static Web Serviceは簡単な設定とCI/CD統合などの機能を備えています。ビジネスに適したカスタムドメインと多彩な拡張機能も利用することができます。
Hugoは、Go言語を使用した高速な静的サイトジェネレーターです。テンプレートエンジンを使用して、Webサイトを生成することができます。複数のコンテンツタイプ(ブログ記事、ページ、記事など)を管理することができます。また、複数のテーマを選択してカスタマイズすることができます。Hugoは、高速なページロードスピードとシンプルな構造を特長としています。また、GitHubなどのサービスとの統合も簡単です。静的サイトのホスティングと管理に最適なツールとして、Web開発者に人気です。
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